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田舎のようで、微妙に田舎じゃなくて、つまらない町 うどんのYOSHIDA |
僕は、日本に帰ってくると、すぐに再び出発した。
本当の旅を探す為に。 そして、本当のうどんに出会う為に。
その町は、ニンテンドウDSをしていたらすぐに着いた。
町の背後には巨大な円錐形の火山がそびえている。
バスを降りると、りんとした寒さで気が引きしまる。
この国で一番高い山に抱えられるようにしてあるその町は、ひっそりと世界とのつながりもなく存在している。国際性や社交性という言葉が辞書にはないため、世界的な観光地になりうる山を自信の町に持ちながら、それを活かす事もできていない。 町は静かにTOKYOの郊外として変貌し始めている。この町には一年前にも訪れた事があった。この一年で、ドンキホーテができていた。
ここは山奥で、冬の寒さはかなり厳しい。今年は火山の麓の湖が氷結し小学校3年生が氷から落っこちて帰らぬ人となってしまった事で住人の話はもちきりだ。
僕は迷わずにうどん屋に行った。
この町一番人気のうどん屋「免許皆伝」 基本的にうどん屋は昼の3時間ほどしか開いていない。夜営業するうどん屋など邪道だ。 うどんは間違いなく肉うどんがいい。わかっている住人は肉うどんしか食べない。肉うどん以外のうどんなど邪道だ。ただし、夏の暑い時期には冷したぬきうどんも認める。 ここの住人は仕事の昼休み時間にこぞってうどん屋に行く。 店は民家のようなもので、イメージとしては人の家の居間に上がりこんで昼飯をいただいて帰る、というのに近い。 靴を脱いで上がると畳のうえにちゃぶ台がならんでいて、そこに座って注文をする。 こたつが並んでいることもある。店によっては完全に自宅の居間で、仏壇が置いてあるところもある。 5万人の人口に100件以上のうどん屋が存在しているといわれているから、一件あたり500人の割合しかいない計算になる。どれだけ住人がうどんを食っているかという事がこれだけで容易に想像できるだろう。
僕は肉うどん350円を迷い無く頼んだ。 ものの5分程度でうどんはでてくる。 汁は醤油とミソベース。 だしはこぶかにぼしだろう。 うどんは固い。イメージとしては、噛み切ってくちゃくちゃ食う、という感じだ。のどごしなどを気にしているのは邪道だ。うどんは噛み切って食うものだ。 具は基本的にキャベツと肉のみ。キャベツは少々土臭いものがベスト。肉は馬肉を細かく切ったもの。 それに天かすを思いっきりかけて、店ごとの特製の辛みを溶かして食う。 どんぶりをすするようにして、うどん、汁、キャベツ、肉、天かすを一気に口の中に突っ込むようにして豪快にかっこむ。 この食い方ができない人間に吉田のうどんのうまさは理解できない。 うどんを一本一本ちゅるちゅるとはしでつかんで食うような女っぽい食い方は邪道で見ていると腹が立つ。地元の女はそんな食い方はしない。邪道だ。むしろ論外だ。帰れ。 そのすべてが口の中で混ざりあったときのハーモニーは、フランス料理の高級料理にも勝る。 日本一、いや世界一といって僕は疑わない。 世界一うまい食い物。
「吉田のうどぅーん!!」
食ったら、すぐに用意されているティッシュで溢れ出す鼻水を拭いて座を立つ。 後ろにはたくさん待っている人がいるからだ。 20分以上もそこにいるような奴はいない。 帰るときはごちゃごちゃになった玄関の靴の中から自分の靴を正確に見つけ出して履いて外へでる。この時、自分の靴を間違えるような奴はいない。邪道だ。
みな、たらふくになった胃袋をぽんぽんと叩き、幸せを噛み締めながら職場へと帰ってゆく。
僕も、世界一幸せものだということをいっぺんの疑いも無く実感し、再び戻る事を誓いつつ外へでた。 世界一の火山は、今日も変わりなく、その頂きを雪で白く染めながら、青空の中に堂々とそびえていた。
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ぽん。今日はくもりだぽん。僕の心もくもりだぽん |
今日は、日本に帰ってきた。 正直この旅行の中で、一番到着するときに緊張したのはこの、『日本』。 という国だった。
到着すると、2人の友人がアライバルゲートで待ってくれていた。
感動の再会だった。
彼らは言った。
『一年ってみじけぇよなぁ。全然感動しねぇよ。ってか一年くらい合わない友達いくらでもいるし。なんか地元の友達みたい。どうせなら2、3年行ってこいよ。』
確かに、そこはいつもと変わらない日本で、あまりにも変わらなすぎて、僕は無理してリアクションをとらなきゃいけないような状況に陥っていたことは否めない。
そうか、一年は短かったんだ。
旅に出よう。
もっと、旅らしい旅をしてこなきゃだめなんだ。
行ってきます。
ごめん。みんな。僕ホント微妙だったわ。
また会う日まで、元気でね。
きっとそのときにはこう、ダーって駆け寄ってガシッと抱き合えるような大きな感動が味わえることを信じているよ。
それでは、行ってきます。。。
今日は曇りだポン。僕の心もくもりだぽん。
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オーストラリア シドニーより 最後の国 |
オーストラリアに来た。 気違いを起こさなければここが最後の国になる。僕はもう気違いは起こさないと断言できる。 ということはここが最後の国だ。
次に渡る国は日本だ。
あっけなくロサンゼルスからオーストラリアに着いた。
アメリカを出発するという感慨はなかった。オーストラリアに着いたという感動もなかった。
もう、移動とかめんどくせえ。
旅行自体がもはや僕には冷めたものになりかけている。
新しい街への期待や希望なんかない。ただ、重い荷物を持って、乗り物に乗って移動して、宿にチェックインするのがダルイ。 街を探検するワクワクもない。ただ、新しい街の仕組みを覚えなければならないのがダルイ。
潮時だ。
これまで死ぬほど遊んだ。およそ自分の世界と、社会的階級のなかで想像できる遊びは網羅したと言ってもいいくらいだ。 一生分遊んだ。その謎の達成感は僕の腹の中にずっしり確かなものとしてある。もう十分だ。
今はただ、日本に帰って食いたいもののことを考えている。
山梨県富士吉田市の[武川うどん]のうどん、山梨県河口湖町の[まるしげ食堂]のステーキ、山梨県富士吉田市下吉田986番地の渡辺家のえつこばあさんの茶碗蒸し、横浜の[吉村家]ラーメン、渋谷の回転すし、ブクロの100円居酒屋、ブクロの300円居酒屋、ブクロのジンギスカン、ブクロのさんまラーメン、ブクロのモスバーガー、ブクロの牛角、ブクロのローソンの肉まん、ブクロのもてぎ雀荘のカップやきそばUFO、、、、、ああ、僕の愛してきた世界一うまい食い物達、、、 やっぱり、世界で一番うまいのは日本だ。と日本人の僕は思う。そしてたぶんそれは間違っていないと思う。
ロスを2月1日に発ち、シドニーに着くと2月3日になっていた。 いままで、時差を積み重ねてきて、知らず知らずのうちに僕は24時間日本にいるヒトより多く生きていたのだ。そのツケが一気に返ってきた。だけど、長く生きていた自覚なんてないから一日がどこかにいってしまって一年が364日になってしまった気がする。 ああ、帰国が近づいている。 日本に帰りたい、でも帰りたくない。日本は好きだ。でもそれは客観的にみて好きだということで、その中の一部にはなりたくなかったりする。日本は世界から見ると面白い。でも当の日本人は日本がつまらないと言う。まさにそれ。日本人はつまらない。でも、僕は日本人が好き。 はぁ、この旅行はとにかく、最高だった。
僕は350日すべて覚えている。まるで昨日のことのように。
そんな一年はおそらく僕の人生でもうないだろう。
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アメリカ ラスベガス に、うす汚い人ひとり |
オーシャンズ11になったつもりになってベラッジオの噴水を眺めた。 こんなところで使いたい放題金使って遊んでるやつもいるんだよな。 別に、金持ちとか興味なかったけど、ここにいると金持ちになりたくなった。 金持ち目指そうかな。
ふと自分の身につけてるものをチェックしてみた。 先進国に来ると自分のファッションが気になる今日このごろ。。。
靴下はfromスペイン。 靴はfromボリビア。 ジーパンはfromドイツ。 パンツとベルトはfromジャパン。これだけはしぶとく使ってる。パンツ一番大事なとこに穴開いてるし。 Tシャツはfromシリア。 セーターはfrom南アフリカ共和国。 ジャケットはfromメキシコ。 時計はfromブラジル。 ゴムバンドはfromアメリカ。 ピアスはfrom中国。 バッグと財布はfromグアテマラ。
うーん。僕ちん国際的。 僕に勝てる国際的なやつはあんまりいないんじゃないだろうか、と思うと同時にいろんな国行ってきたなーとしみじみ思うカジノで負けた夜。。。。涙で景色がにじむ。
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中米 カリブ海ウティラ島より メリークリトリスマス |
みんなクリトリスはどう過ごしてるのかなぁ。 僕はカリブ海に浮かぶウティラ島で毎日海の中に潜っている。
正直今まで世界中を旅してきたのに、どうして海の中に気づかなかったんだろうと不思議だ。だって、世界の7割は海なのに。今はトコトン思う。海の中を見ずに世界を旅してきたなんて言うのはおこがましい。そんなこと言うやつは精子からやり直せ。
海の中はすごい。すごしゅぎるるるる。
なんでダイバーたちが重いボンベを背負って、ピチピチ着にくいウェットスーツを着て、息苦しいレギュレーターをくわえて一生懸命海に潜っているのかがよーくわかった。もう死んじゃうくらい。
海の中はしゅごしゅぎるるるる。
ダイビングは面白すぎる。 海の中で息をしたことがある? 無重力空間を体験したことがある? フワフワとゆっくり上ってゆく泡を見たことある? 海中の洞窟を通り抜けたことある? 沈没船を探検したことある? 水深40メートルで酔払ったことある? 真暗な夜の海中できらめく無数の光を目の前にしたことある?
すべてが未知の世界で、すべてが震えるくらいエキサイティング。
こんな世界があるなんて知らなかった。 サンゴ礁を泳ぐ数え切れない魚たち、うみがめ、ハリセンボン、エイ、ウツボ、ロブスター、バラクーダ、、、、見たこともない生きものたち
毎日ベッドから起きると目の前は透明の海。 ボートに乗り込んでダイビング。 クリスマスイブもクリスマスもひたすらダイビングしてた。
クリスマスの日は世界最大の魚類Whale Sharkと遭遇。体長10mもある巨大なサメだ。コバンザメや小さいサメの子分を連れて、ゆうゆうと海を漂っている。正直近すぎて怖いくらいだった。ってか僕ちん海恐怖症だったのに、そんなことすっかり忘れてた。みんなで興奮しながら必死になって追いかけた。そしたらイルカも向こうからやってきたりして。みんなでワイワイ海の生物を追いかけて、めちゃくちゃ楽しい。 夜はジェフの家にいってホームパーティー。 ぶっちゃけ人生最高のクリスマスだった。
サンタさんWhale Shark をありがとう。
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